DX/IoTソリューションコラム

仮想?拡張?複合? ─ AR・MR・VRの違いを理解しよう
仮想?拡張?複合? ─ AR・MR・VRの違いを理解しよう
2025.07.30

仮想?拡張?複合? ─ AR・MR・VRの違いを理解しよう

私たちの周りには、「AR」「MR」「VR」という言葉があふれています。でも、この違いを正確に説明できる人は意外と少ないのではないでしょうか?

本コラムでは、この3つの技術をわかりやすく解説します。

 

 

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  • AR(Augmented Reality)─ “現実の上に情報を重ねる”
    ARは「拡張現実」。現実の風景にデジタル情報を“追加”する技術です。スマホでポケモンGOを遊んだ経験がある人は、ポケモンが道端にいるイメージができるでしょう。まさにそれがAR。 最近はスマートグラスで地図やメッセージを視界に表示するなど、現実をベースに“情報のレイヤー”を重ねていく活用が進んでいます。

 

  • MR(Mixed Reality)─ “現実と仮想がリアルタイムに融合”
    MRは「複合現実」。ARより一歩進んで、仮想のオブジェクトと現実がリアルタイムで連動します。たとえば、テーブルの上に映し出された3Dキャラクターが、手の動きに反応して歩いたり振り向いたりする。現実と仮想が“相互作用”するのが特徴です。

 

  • VR(Virtual Reality)─ “完全に別世界”に没入する体験
    VRは「仮想現実」。ヘッドセットを装着すると、目の前に広がるのは現実とは全く別の3D世界。ゲームの中に入ったような感覚で、現実世界はほぼ見えなくなります。まるで異世界への“ワープ装置”のようです。

 

 

分野別応用例:それぞれの技術、活きる場所

分野 ARの活用例 MRの活用例 VRの活用例
教育 理科の授業で骨格モデルを重ねて表示 実験器具と仮想物質を融合して操作 バーチャルフィールドトリップ(宇宙や古代文明へ)
医療 手術中に臓器や血管を透過表示 仮想患者と現実の医師の連動トレーニング 外科手術の没入型シミュレーション
製造・建設 設計図を建設現場に重ねて確認 建築現場での3Dモデルと現物の比較作業 工場ラインの仮想体験・教育訓練
観光・エンタメ 史跡に過去の建物をAR表示 観光地にARキャラが連動してガイド 仮想テーマパークやライブイベント
小売・接客 家具を部屋にARで配置シミュレーション 仮想試着室でリアルな動き対応 バーチャルショップで没入型ショッピング

 

 

現実世界での実用化も進行中

こうした技術の進化に伴い、実際の社会やビジネス現場でもAR・MRの導入が加速しています。
株式会社シルバーアイでは、ARおよびMRに対応したスマートグラスやソリューションの提供を行い、医療・介護・製造・イベントなど幅広い分野での実証・導入を支援しています。現実とデジタルをつなぐインターフェースとして、次世代の現場支援や教育訓練に大きな期待が寄せられています。

 

 

まとめ 違いは“現実との距離感”

技術 見える世界 特徴
AR 現実+情報 情報の重ね合わせ
MR 現実+仮想が連動 インタラクション
VR 全て仮想 没入体験


AR・MR・VRは、それぞれの特性を活かして、さまざまな業界に革命を起こしつつあります。今後はこれらの技術がさらに融合し、よりリアルで便利な未来が広がっていくでしょう。

 

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